世界の消費税率
今年2017年の4月といえば、消費税率8%から10%への引き上げと、酒を除く飲食料品の消費税率を低く抑える軽減税率の導入が予定されていましたが、この改正案は①世界経済が不透明感を増している②増税すれば内需を腰折れさせかねない、などの理由から延期が決定されました。
現在の消費税率は8%のまま、軽減税率は先送りされています。
この日本では1989年に消費税が導入され、3%→5%→8%と税率が引き上げられ、次は二桁の10%となります。
消費税がなかった時代から考えると随分と国民の負担が重くなったように感じますが、世界の国々と比較するとどうでしょうか。主要各国の消費税率(付加価値税)を見てみましょう。
消費税(付加価値税)の標準税率
デンマーク 25% フランス 20%
ドイツ 19% オランダ 21%
スウェーデン 25% ノルウェー 25%
ベルギー 21% オーストラリア 20%
イタリア 22% イギリス 20%
韓国 10% インドネシア 10%
台湾 5% ニュージーランド15%
フィリピン 12% カナダ 5%
タイ 7% 中国 17%
シンガポール 7% アメリカ ※
(2016年1月現在)
※アメリカは消費税が無く、州ごとに小売売上税を定めています。
上記一覧を見るかぎり、日本の消費税率は世界に比べて低い方であることが分かります。
しかしながら日本以外の多くの国は、生活必需品である食料品の税率をそうでない商品と分けて税率を設定しているため、日本国民の税負担が軽いとは一概には言えません。
日本でも次の消費税率の引き上げと同時に飲食料品等の消費税に軽減税率税制が実施される予定です。
消費税率10%への引き上げおよび軽減税率制度の実施予定時期は2019年10月1日です。
(参照:国税庁ホームページ)