皆様、平素は格別なお引き立てを賜り
誠にありがとうございます。

私が会計の道に足を踏み入れてから早くも30余年が経過しました。当時の日本経済はバブルに踊り会社の数はどんどん増えて会計事務所も大いに賑わっていました。しかし華々しい時期は長続きせず、まもなくしてバブル崩壊、不良債権処理とともに多くの企業が姿を消していきました。

絶対に下がらないとされていた地価の下落、絶対につぶれないと言われていた銀行の倒産、日本経済は灯が消えた暗く長いトンネルに入っていきました。その後、ITバブルといわれた時期もありましたが長続きはせず、アメリカのサブプライムローン問題、リーマンショック、急激な円高と日本経済はいまでも波状攻撃を受けています。

私はバブル期の最後を監査法人で過ごし、バブルの恩恵で独立できた会計士の一人です。しかしながら独立後は不況が続き税金計算や記帳代行が仕事という会計事務所は淘汰されていきました。それぞれの事務所が独自性を打ち出してサービスの向上を目指す中、時代の浮き沈みに流されない『強い会計事務所』を作るために、試行錯誤の結果ようやく今のスタイルを確立いたしました。『税理士法人』という制度が認められたことも追い風になり、いままさにその力を存分に発揮できる組織が出来たと思います。

そのスタイルとは、スタッフは信頼できる仲間であること、仕事を一緒に乗り切った喜びを共感できること、仕事や付き合いを通じて共に成長していくこと。これこそが強い会計事務所を作る秘訣です。

私たちは、この『信頼』『共感』『成長』を皆様とともに達成していくことを経営理念に掲げ、熱き心で、変化を恐れず、そしてより高みへの成長を目指していく所存でございます。 税理士法人アークネットをよろしくお願いいたします。

平成24年4月1日
税理士法人アークネット
代表社員 野呂伸一郎